ドメーヌ・ジョアネはジャック・カシューから相続した畑を所有するヴォーヌ・ロマネの大型新人で、あの「ジャン・イヴ・ビゾ」で修行をし、「グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ」 で大きな話題となった造り手です。薄旨系でバランスが良く、今も美味しいワインですが、今後が更に楽しみな生産者です。
<以下インポーター資料より抜粋>
「ジャック・カシュー」の当主パトリス・カシューの妹ヴィヴィアンヌは、1998年、父ジャック氏からヴォーヌ・ロマネの村名畑4区画とプルミエ・クリュのレ・シュショを相続し、兄パトリスにフェルマージュ(賃貸)しました。そして2007年10月にフェルマージュ契約期間が終了したのに伴い、そのすべての畑を、嫁ぎ先のドメーヌ「ミッシェル・ジョアネ」の当主ミッシェルとの間に生まれた長男、ファビアン・ジョアネが相続しました。彼は時を同じくしてドメーヌも継承し、ヴォーヌ・ロマネの新星が誕生することになりました。
2010年3月に開催されたブルゴーニュ最大の試飲会「グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ」で大きな話題となった彼のワイン造りは、2人の師によって導かれました。ひとりは、ペルナン・ヴェルジュレスをはじめとして、口の中でとろけるように感じるようなバランスの良いワインを造っていた名職人の父ミッシェル・ジョアネ。
醸造コンサルタント主導の最新醸造技術による「お化粧」を排し、ピノ・ノワール本来の美しさをナチュラルに表現することを極意とする「ブルゴーニュ伝統の技」(こちらの方が比較にならないほど難しい)は、父から子へ、大切に、確実に伝承されました。
もうひとりの師は、ジャン・イヴ・ビゾ。ファビアンは2003年から2年間、彼の下で修業し、その後も今日に至るまで師弟関係を育んでいます。「ジャン・イヴは、伝統的な栽培法・醸造法を技術によって「改良」しようとするのではなく、何世代にもわたってこの地に受け継がれてきたものを、「進化」させようとしているように思います。
栽培と醸造の両面において実に多くのことを教わり、僕のワイン造りにとり入れています」。新世代のヴィニュロンたちによる、「濃厚から薄旨へ」の温故知新。ヴォーヌ・ロマネも決して例外ではありません。
~インポーター資料より抜粋~