リュシー・エ・オーギュスト・リニエはユベール・リニエの後を継ぐドメーヌです。
2004年、34歳の若さで天国へ旅立った、ドメーヌ・ユベール・リニエの元当主ロマン・リニエ。彼は生前、自分に万一のことがあった場合、実質的なドメーヌ運営の一切を、妻であり、弟子であり、同志であったケレン・リニエに託す手続きを済ませていました。それは、他界当時4歳であった長女リュシーと2歳のオーギュストへ託された、父としての意志でもありました。
ロマンから4年間にわたって栽培と醸造をみっちりと学んでいたケレンは、新たにDRCの薫陶を受けるなど独自に研鑽を重ね、また、ドメーヌ・ユベール・リニエの栽培長ドミニク・ポワロットからも熱い支持を得て、確固たる醸造家の道を歩み始めました。在りし日の夫の夢であった「さらにエレガントで美しいワイン」を自らの手で実現させ、いつか子供たちに、夫婦の志を引き継ぐために。尚、彼女がドミニクとともに栽培から醸造、ビン詰めまですべてを手がけたのは、正式に新ドメーヌへと移行した2006年からになります。
2005年はドメーヌの移行期にあり、栽培と醸造は祖父ユベール・リニエとドミニクが、熟成とビン詰めはケレンとドミニクが担当した、新旧リニエの合作ヴィンテージとなっています。
~インポーター資料より抜粋~